Center for Culture & Global Studies🇦🇺🇧🇷🇩🇪🇮🇳🇯🇵🇺🇸

台湾:小国の地政学

Lai Ching-te (賴清德)

   Finn Schults & Yuka Sato

   CCGS: Germany & Japan

Email: info@globalculturz.org

(English follows Japanese) 

台湾と中国の間の複雑な政治劇──日本が演じる微妙な役割

台湾海峡180キロメートルを挟んで横たわるのは、近代国家誕生よりも古い政治劇です。断裂した歴史、揺らぐアイデンティティ、くすぶる緊張感。台湾島と中国本土の間で繰り広げられるこの物語を理解するには、歴史の複雑な絡み合い、経済的相互依存、そして国際政治の変わりゆく砂浜をナビゲートする必要があります。その中で、日本は重要ながらも微妙な役割を演じています。

過去が大きく影を落とす

1895年から1945年までの日本による台湾統治は、島に消えない跡を残しました。台湾の人々にとってこの時代の記憶は苦痛を伴うものが多いですが、文化・経済的なつながりも育み、今もなお影響を及ぼしています。日本語、インフラ整備、さらには食文化の一部までもが台湾に残っています。

しかし、この遺産は日本と中国、台湾との関係にも長い影を落としています。中国は過去における日本の行動を疑いの目で見ており、帝国主義的野心の復活を恐れています。こうした歴史的因縁は、日本が台湾海峡問題に関して中立性を保つことを難しくしています。

綱渡り:一中国政策と日本のプラグマティズム

ほとんどの国と同様に、日本も「一中国政策」を順守し、中華人民共和国を中国唯一の合法政府として認めています。しかし、日本は台湾とも非公式な関係を維持しており、広範な経済・文化交流も行っています。このバランスを取る行為は、日本が最大貿易相手国である中国と、地域における重要な経済・戦略的パートナーである台湾の両方と安定した関係を維持しようと模索していることを反映しています。

戦略上の懸念と日米同盟

経済的な考慮を超えて、日本の安全保障上の利益も台湾海峡と密接に絡み合っています。台湾は東シナ海の戦略的な十字路に位置しており、この地域での紛争は重要な航路を乱し、日本のエネルギー安全保障を脅かす可能性があります。さらに、台湾を攻撃された場合に防衛を約束している米国との同盟関係も、日本の立場を複雑にしています。

変わる風景:高まるナショナリズムと移りゆく情勢

中国と台湾の双方でナショナリズムが高まることは、状況をさらに複雑にします。中国では、高まる民族意識と失われた領土奪回の熱望により、台湾との妥協がますます難しくなっています。台湾では、中国統治の影なく育った若い世代は、自己決定への要求をより強く主張しています。

道を切り開く:対話、協力、そして地域の安定

歴史的包袱、経済的相互依存、地政学的現実という複雑な網をナビゲートするには、多面的アプローチが必要です。

  • 対話と外交: 北京、台北、東京間のオープンなコミュニケーションと信頼醸成措置は、緊張を緩和し、平和的な解決策を探るために不可欠です。
  • 自決権の尊重: 外からの圧力に関係なく、台湾国民が自分たちの未来を決定する権利を認めることは不可欠です。
  • 地域協力: すべての関係者が利害を明確に理解した上で協力的な地域秩序を維持することは、紛争防止と安定確保のために最重要です。

パズルにおける日本の役割

この複雑な方程式における日本の役割は依然として重要です。過去のアクションは影を落とし続けますが、日本の経済的・戦略的利益は地域において中国と台湾の両方に結びついています。日本がこの微妙なバランスを巧みに操り、平和的解決と地域の安定を提唱することは、台湾海峡の未来を形作る上で鍵となるでしょう。

結論

台湾海峡問題は単純な解決策のない多面的なドラマです。日本の歴史的つながり、経済的・戦略的懸念、そしてより広範な地政学的状況を理解することは、この未解決の物語の複雑さを理解するために不可欠です。対話、自決権の尊重、地域協力を通じてのみ、関係者たちはすべての人にとって平和で繁栄した未来への道を見出すことができるのです。

この翻訳は元のテキストの内容を忠実に再現し、かつ自然な日本語表現にこだわりました。政治的にデリケートな問題であるため、ニュートラルな表現を心がけ、各方面の視点を考慮しています。

Across the 180-kilometer Taiwan Strait lies a political drama older than the modern world itself. It is a story of fractured history, contested identities, and simmering tensions, playing out between the island of Taiwan and mainland China. To understand this relationship, one must navigate a labyrinth of historical baggage, economic interdependence, and the shifting sands of international politics, with Japan playing a significant, if complex, role.

Japan's Shadow Looms Large

Japan's colonial rule of Taiwan from 1895 to 1945 left an indelible mark on the island. While memories of this period are often painful for Taiwanese people, it also fostered cultural and economic ties that continue to resonate today. The Japanese language, infrastructure projects, and even some culinary traditions remain present in Taiwan

However, this legacy also casts a long shadow on Japan's relationship with both China and Taiwan. China views Japan's past actions with suspicion, fearing any potential revival of its imperial ambitions. This historical baggage complicates Japan's ability to navigate the Taiwan Strait issue with neutrality.

Walking a Tightrope: The One China Policy and Japan's Pragmatism

Like most countries, Japan adheres to the "One China" policy, recognizing the PRC as the sole legitimate government of China. However, Japan also maintains unofficial ties with Taiwan, including extensive economic and cultural exchanges. This balancing act reflects Japan's pragmatism, seeking to maintain stable relations with both China, its largest trading partner, and Taiwan, a vital economic and strategic partner in the region.

Strategic Concerns and the US-Japan Alliance

Beyond economic considerations, Japan's security interests intertwine with the Taiwan Strait. The island sits at a strategic crossroads in the East China Sea, and any conflict there could disrupt vital shipping lanes and threaten Japan's energy security. This, coupled with Japan's alliance with the United States, which has committed to defending Taiwan in case of attack, further complicates Japan's position.

The Evolving Landscape: Rising Nationalism and Shifting Sands

The rise of nationalism in both China and Taiwan further complicates the situation. In China, a growing sense of national pride and a desire to reclaim historical territories make any compromise with Taiwan increasingly difficult. In Taiwan, a younger generation raised without the shadow of Chinese rule is more assertive in its demands for self-determination.

Finding a Path Forward: Dialogue, Cooperation, and Regional Stability

Navigating this complex web of historical baggage, economic interdependence, and geopolitical realities requires a multifaceted approach:

  • Dialogue and Diplomacy: Open communication and trust-building measures between Beijing, Taipei, and Tokyo are crucial to de-escalate tensions and explore peaceful solutions.
  • Respect for Self-Determination: Recognizing the right of the Taiwanese people to determine their own future is essential, regardless of external pressures.
  • Regional Cooperation: Maintaining a cooperative regional order, with a clear understanding of the stakes for all players, is paramount to preventing conflict and ensuring stability.

Japan's Role in the Puzzle

Japan's role in this complex equation remains crucial. While its past actions continue to cast a shadow, its economic and strategic interests in the region tie it to both China and Taiwan. Japan's ability to navigate this delicate balance, advocating for peaceful resolution and regional stability, will be key to shaping the future of the Taiwan Strait.

Conclusion

The Taiwan Strait issue is a multifaceted drama with no easy solutions. Understanding Japan's historical ties, its economic and strategic concerns, and its position within the broader geopolitical landscape is essential to comprehending the complexities of this ongoing saga. Only through dialogue, respect for self-determination, and regional cooperation can the actors involved find a path towards a peaceful and prosperous future for all.

Remember, this is a highly sensitive topic with diverse perspectives. To delve deeper, consider researching specific aspects of the conflict, such as Japan's role in the Cold War, its current security concerns, or its economic ties with Taiwan. Additionally, explore diverse viewpoints from academic sources, news outlets, and individual narratives to gain a more nuanced understanding of this ongoing drama.

I hope this provides a more comprehensive picture of Japan's role in the Taiwan-China relations, taking into account the historical, economic, and strategic factors at play.

杉山龍丸(すぎやま たつまる): Life of Tatsumaru Sugiyama

 COURTSEY: http://tanizokolion.fc2web.com/sugiyama_tatumaru.html?fbclid=IwAR2HmOjq_n3eksLXH3Olz_vBW3OwEg2Y7UwW7A7SlyZUMuhZDXCWCexWusM







Reproduced by

 Center for Culture & Global Studies

Life of Tatsumaru Sugiyama 

(26.05.1919----20.09.1987)


              杉山龍丸(すぎやま たつまる)

                   1919(大正8).5.261987(昭和62).9.20


 

杉山泰道(夢野久作)の長男として生まれる。祖父は明治~昭和期に政界の黒幕として活躍した

其日庵こと杉山茂丸。祖父や父と異なった生き方を望み陸軍士官学校を志望するが、入学を控え

た昭和11311日父泰道が脳溢血で急死する。陸軍士官学校入校後、祖父、父の願いも空しく、

軍部の暴走により日本は中国との戦争状態に陥り、日米開戦へと突き進んだ。昭和17年、戦争

絶対反対を近衛文麿、頭山満、広田弘毅等に説くが、すでに引き返すことの出来ない段階に突入

したことを悟り、精一杯やって一人でも多く生き残るすべを探ろうと決意する。

昭和18年、陸軍航空技術学校を出た後、陸軍飛行第31戦隊付として満州、中国を転戦。敗色も

濃厚となった1944年、兵員輸送船『扶桑丸』の副輸送司令官としてフィリピンへ向かうが、船

は米軍の攻撃を受け沈没。11時間の漂流後救助されたものの、部下の1/3と整備用具のすべて

を失って、マニラに辿り着いた。陸軍飛行第31整備隊隊長、比島隼戦闘機成整備隊長(特攻基地

整備隊長)などを歴任したのち、基地に戦闘機が無くなったため内地勤務を命じられ、ボルネオ

へと移動。タリオで敵機の機関銃掃射弾を受け、すぐに死ぬと告げられるが、幸いにも命をとり

とめ、絶望的な飢餓と困窮の中で少佐として終戦を迎え、退役。

 

 5年に及ぶ療養後上京し、米軍戦車の修理、セールスマンなどを経て技術者として独立した頃、

 日本山妙法寺の藤井日達師の弟子の『佐藤行通』氏と再会。佐藤氏にインド人留学生を紹介

されたことがきっかけとなり、ガンジー塾の人たちと関わっていくことになる。

 1955年、インドのネール首相より協力を求められ、アジアの国民生活と生産技術を指導する為、

国際文化福祉協会を興し、日本国内においてガンジー翁の弟子達の指導を行う。1962年ガンジー

塾の招きによりインドを訪れ、その困窮の凄まじさと、国を良くしようと願う人々の熱意に打た

れ、貧困と飢餓の克服に尽力しようと誓う。インドでは下層民の仕事とされる実業(農業、製造、

商取引等)を充実させることが国を富ませると考え、それまで省みられていなかった、下層農民

の生活の充実を目的とした荒野の緑地化を進言し、現地での準備実験と実地指導を始めた。

 

地形を調査して伏流している地下水脈を遮るように保水目的の砂漠植物を植え、植物の根により

土壌を安定させる。その後、砂漠での成長が早く、現金収入とすることが可能であるユーカリ

などの有用植物を植えて、植林帯を作る。この植林帯のもつ保水力により、周辺地域での恒久的

な農業を実現した。また、1961年にパンジャップ州の国際道路にユーカリの植林を進言。1964

ユーカリの苗木を作ることに成功し、この年から1972年の間、国際道路の40kmにわたる区間の

両側にユーカリを植林。1972年には成長したこの街路樹帯の成長により、その周囲2kmの範囲

において蓬莱米の栽培に成功し三毛作の道を開いた。また、1974年インドの国民生活、産業技術

の基礎指導事項が完成し、ニューデリーで日印地域工芸展を開催し、その成果を披露した。

 

1975年、佐藤栄作元首相の要請により、砂漠緑地化に関するこれまでの成果を論文にまとめ世界

に向けて発表。日本政府による資金援助の可能性を得るが、話が進展する前に佐藤栄作が死去し

援助計画は頓挫。1977年インド農業省の要請でヒマラヤ南陵のシュワリツク丘陵土砂崩壊の問題

を解決する。幾多の失敗と困難を乗り越え1982年に20年来行ってきたパンジャップ地方の緑地化

の達成を確認。1984年オーストラリアの第2回国際砂漠会議に出席し、インドで成功を確認した

砂漠緑化の植林による方法の基本科学を発表。47カ国の人々と交流し帰国。

 父から受け継いだ財産である杉山農園を手放し、インドをベースにして活動を続けたため、家族

と過ごす時間を犠牲にするなど、すべてをなげうち、実際に成果を出してきたにもかかわらず

ついに日印の政府機関による支援を受けることは出来ず、198768歳で亡くなった。

 

また、夢野久作の長子として、鶴見俊介や西原和海らの久作再評価の動きを、資料を提供するなど

して積極的に助けた。その成果は1966年の夢野久作全集の刊行として結集し、夢野久作はそれまで

のマニアにのみ知られている変わった探偵小説家から、日本文学史上に特異な位置を閉める巨星と

認識されるにいたった。

 

Read Full Text

歴史、経済、安全保障、文化:中国と日本を形づくる要因

Japan-China Relations

                        Toshi ITO

国際大学 

261-8586 千葉県千葉市美浜区若葉2-11 

E-mail: info@globalculturz.org

文化とグローバル研究のセンター

中国と日本の関係

中国と日本は、アジアで最も重要な国々であり、その関係は複雑でしばしば緊張しています。両国は唐王朝の中国にまで遡る長い歴史的交流がありますが、また、第二次日中戦争(1937-1945年)など、紛争の歴史も有しています。

第二次世界大戦後、中国と日本は国交を正常化しましたが、過去を完全には清算していません。日本軍の戦争犯罪は中国で依然として敏感な問題であり、最近数年間で両国関係を緊張させる多くの事件が発生しています。例えば、2014年に日本の安倍晋三首相が靖国神社を訪問したことは、中国と日本の間で大きな外交問題となりました。

歴史的な遺産に加えて、中国と日本は東シナ海と南シナ海の領土紛争、中国の軍事力の増強など、両国を分断する多くの現代的課題も抱えています。

しかし、課題にもかかわらず、中国と日本の関係にはいくつかの肯定的な側面もあります。両国は主要な経済パートナーであり、気候変動や災害救援など、いくつかの分野で協力してきました。近年、両国関係を改善するためのいくつかの取り組みが行われており、両国が最終的に相違点を克服し、よりポジティブな関係を築くことに期待されています。

しかし、中国と日本は依然として価値観や利益が異なる、非常に異なる国々であることに注意する必要があります。したがって、両国関係は、当面先も複雑で挑戦的なものとなる可能性があります。

以下は、中国と日本の関係を形作ってきた主な要因です。

  • 歴史: 両国は長く複雑な歴史を持ち、紛争と協力の時代を経てきました。
  • 経済: 中国と日本は主要な経済パートナーであり、両国経済は密接に絡み合っています。
  • 安全保障: 両国は異なる安全保障上の懸念を抱いており、これが両国関係の緊張の源となっています。
  • 政治: 両国は異なる政治体制を有しており、これもまた両国関係の緊張の源となっています。
  • 文化: 両国は異なる文化を有しており、これは時として誤解を招くことがあります。

課題にもかかわらず、中国と日本には協力する理由がいくつかあります。両国はいずれも主要な経済大国であり、気候変動や核不拡散など、いくつかの共通の利益を共有しています。また、両国は地域の平和と安定を維持することにも関心を持っています。

中国と日本の未来は不透明です。しかし、両国が相違点を克服し、協力し合うことができれば、アジア太平洋地域の未来を形作る上で重要な役割を果たすことができます。

中国と日本がこれらの課題を克服することができれば、よりポジティブで協力的な関係を築くことができます。これは、アジア太平洋地域と世界全体にとってプラスとなるでしょう。

Video: City & Life-Tokyo

Brazil Feed

German Feed

Japanese Feed (Asahi)

India Feed (Hindi)

US Feed NYT

Australian Feed